我が家の北側のゼニゴケです。ゼニゴケは雌雄異株。本体(葉状体)の裏から仮根を出し大地にへ
ばりついている。除草剤の効かない厄介者です。 条件が良くないと生育できない。我が家の裏には見あたらなかった。葉状体から突き出た構造物
(雄器床)の裏に精子を作ります。
葉状体から突き出ているのは、卵子を育てる「破れ傘」です。傘の骨の部分に卵が出来授精して胞
子体(2n)になり胞子体の中で胞子(n)が作られる。胞子はホウセンカのように内部にあるバネによ って散布されます。 ※nは染色体の数 杯のような杯状体も手前に見えます。 高等生物の雄の染色体は2n+XY 雌は2n+XXです。※XYは性染色体
ゼニゴケの染色体は雄株n+Y 雌株はn+Xです。雄株にはX染色体が無いのがその原因と考えら
れます。ですから良い環境下でないとゼニゴケは有性生殖は行われません。 雄株も雌株も無性生殖で増えますが雌株からは雌株、雄株からは雄株が増殖します。遺伝的には
全く同質です。 葉状体の表面にある杯状の構造物を杯状体と言います。体内で出来た無性芽は杯状体からこぼれ
落ちて増殖します。(顕微鏡写真10倍) 除草剤を散布してみました。破れ傘(雌器床)は枯れたが葉状体には変化がありませんでした。より
増殖したように思います。 食酢を3倍ぐらいに薄めて散布するとか石灰窒素を散布すると枯れるそうです。
未だ試みていません。
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