![]() ![]() ![]() ![]() 何処に幼虫がいるのか探しました。ピーマンから10bほど離れたキハダに幼虫が群がっていまし
た。こんなにたくさんの群ははじめてみる光景でした。 キハダ:ミカン科。落葉高木。その名の通り、黄色い肌を持つ樹。
それにしても何の幼虫だろうか?カラスアゲハかな?と思って調べてみると、キハダはカラスアゲハ
の食草。最初はこれはカラスアゲハの幼虫だと思いました。 ![]() ![]() ![]() 臭角は黄色でキアゲハと同じ感じです。カラスアゲハはだいだい色です。成虫はキアゲハのようにも
見えるナミアゲハの幼虫であることが分かりました。・・・・がっくり。 口の左側に見える点々は単眼です。単眼は明暗を識別する器官です。左右に6対あります。成虫は
複眼をもっています。 ![]() 赤いピーマンで蛹になってから約2週間後の様子です。他の蛹は茶色に変色したのに、ピーマンに
巣くった蛹はいっこうに変色しません。 ![]() 原因は分かりません。ピーマンの葉の緑色を幼虫の時にインプットしていたのが蛹に反映しているの
でしょうか ![]() この緑色の蛹は昨年の8月30日に蛹になったものです。それから9ヶ月経過しましたが未だ緑色をし
ています。赤いピーマンはすっかり干からびてしまいました。 ![]() あの緑色の蛹からナミアゲハが羽化しました。蛹になってから越年して実に9ヶ月ぶりです。残念な
がら羽化する様子は見落としました。気づいたときには写真の状態でした。 ![]() ![]() 5月9日 羽化 このころになれば食草のキハダは若葉を開き始めます。卵から幼虫が孵化する頃に
はキハダに若葉が茂ります。その時期を見計らってナガーイ蛹生活に終止符を打ち 羽化しました。 蛹のどこに 頃合いを見計らって羽化する能力を秘めているのでしょうか。生命の営みには科学的に 解明できない何かがあるようです。生命の神秘性と片づけないで今後の課題としたい。 屋外へ出してやりました。彼女は空高く新天地を求めて飛び去りました。
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