月の満ち欠け
1.プロローグ
 夏休みに夕涼みを兼ねて孫たちと月の観望をしました。その結果をまとめてみました。

 月は新月から始まって、上弦(月齢7か8)→満月(月齢15)→下弦(月齢21か22)→新月(月齢29
 か0)と29.5日ごとに地球を一周します。公転周期と自転周期が同じのでいつも地球に同じ面を向け
 ています。月齢は日本時間午前9時(世界時0時)の数値です。

 観測は
 口径114o、焦点距離900o 反射望遠鏡。架台は簡便な経緯台式。アイピース20o。倍率45
 倍。(900÷20=45)
 カメラはコンパクトデジタルカメラ。
 カメラの焦点距離は7o〜10oで撮影しました。
 カメラと望遠鏡の合成焦点距離は45X(7〜10)=315〜450oになります。15.75〜22.5倍で
 撮影したことになります。カメラの倍率を上げる(焦点距離を長くする)と月は画面に入らなくなります。

 撮影
 カメラのレンズを望遠鏡の接眼レンズへくっつけ、手持ち。
 望遠鏡とカメラの光軸を合わせるのが難しい。・・・が慣れてくるとカメラアダプターを使うよりも早くて
 綺麗な写真が撮れます。架台の水平方向と垂直方向のねじを適度に締め付けておけば液晶画面を
 覗いたまま望遠鏡を動かせます。これが経緯台のよさだと思います。赤道儀式架台だとこうは出来ま
 せん。


 2.観測経過

月齢9日 8月3日 22:10
観測データ:感度 ISO400,焦点距離 9o、シャッタースピード 1/15,絞り値 F2.8



月齢10日 8月4日 20:34
観測データ:感度 ISO400,焦点距離 9o、シャッタースピード 1/70,絞り値 F2.8



月齢10日 8月4日 20:34
観測データ:感度 ISO400,焦点距離 9o、シャッタースピード 1/150,絞り値 F2.8
上と同じ月の写真ですがシャッター速度を約2倍にし露出を少なくするとこのような写真になります。



月齢11日 8月5日 22:29
観測データ:感度 ISO400,焦点距離 9o、シャッタースピード 1/75,絞り値 F2.8



月齢14日 8月8日 23:02
観測データ:感度 ISO4000,焦点距離 9o、シャッタースピード 1/450,絞り値 F2.83



月齢15日 8月9日 21:29・・・満月
観測データ:感度 ISO400,焦点距離 9o、シャッタースピード 1/600,絞り値 F2.8



月齢19日 8月13日 3:34
観測データ:感度 ISO125,焦点距離 7o、シャッタースピード 1/160,絞り値 F3.3



月齢21日 8月15日 1:55
観測データ:感度 ISO125,焦点距離 10o、シャッタースピード 1/40,絞り値 F3.3



月齢22日 8月16日 2:03・・・下弦
観測データ:感度 ISO125,焦点距離 7o、シャッタースピード 1/58,絞り値 F3.3



月齢23日 8月17日 2:31
観測データ:感度 ISO125,焦点距離 10o、シャッタースピード 1/34,絞り値 F3.3



月齢25日 8月19日 3:05
観測データ:感度 ISO125,焦点距離 8o、シャッタースピード 1/7,絞り値 F3.3



月齢29日 8月23日・・・月齢0日 8月24日・・・・・新月



月齢5日 8月29日 20:06
観測データ:感度 ISO400,焦点距離 8o、シャッタースピード 1/4,絞り値 F2.8



月齢6日 8月30日 19:26
観測データ:感度 ISO400,焦点距離 9o、シャッタースピード 1/70,絞り値 F2.8



月齢7日 8月31日 20:12・・・上弦
観測データ:感度 ISO400,焦点距離 9o、シャッタースピード 1/18,絞り値 F2.8



月齢8日 9月1日 18:38・・・上弦
観測データ:感度 ISO400,焦点距離 8o、シャッタースピード 1/170,絞り値 F2.8

3.エピローグ
 9月の15夜、10月の13夜は古来月見の風習があります。これからが月を愛でる本番であります。
 一足早くお月見を楽しみました。
 ススキと団子の代わりに望遠鏡にデジカメの月見でした。月は光速で約1.3秒の距離にある身近な
 天体です。クレーターは45倍の望遠鏡ではっきり見えます。
 望遠鏡で見て、カメラの液晶モニターで見て、呼吸を止めてシャッターを切って、パソコンに取り込ん
 だ画像を見てのお月見でした。


トップへ
トップ
戻る