![]() 1.プロローグ
1月27日の信濃毎日新聞に日脚について「冬至の12月22日、長野市の日の入りは4時35分だっ
た。今日1月27日の日の入りは、5時7分だ。32分遅くなっている。」・・・と書かれていました。 触発されて日の出入と日照時間(長野)について調べてみた。
2.データと所感
データは長野市(緯度:36.650 経度:138.183 標高は: 0.0地点として )
![]() 11月8日 データでの日の入は16時44分、12月5日頃は16時31分で最も早くなり。冬至の頃は4
分遅くなり、日が長くなった感じになるが、日の出はそれ以上に遅くなるから昼は年間最短になる。 ![]() 冬至 12月22日 日の出:6時56分 日の入:16時35分 昼: 9時間39分
![]() ![]() 冬至が過ぎても日の出は遅くなり、1月2日〜12日頃は年間で日の出が最も遅い。冬至の頃より4
分遅くなる。1月半ばまでは夜明けが遅い。ゆっくり寝て起きるのが健康的です。 ![]() 枕草子では「冬は、つとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。霜のいと白きも。・・・」と述べて
いるがここで言うつとめてとは早朝のことです。清少納言は冬は早朝がいいと言っています。 晩冬 1月27日 出:6時53分 入り:17時07分 昼:10時間14分
冬至が過ぎても日の出が遅くなるから、なかなか昼の時間は長くならない。1月の中頃から日の出
が早くなり、1月27頃には日脚の伸びが実感できるようになる。冬至より昼は35分多くなる。 春分 3月21日 出:5時54分 入り:17時59分 昼:12時間08分
赤道辺りでは昼夜の長さは等しいが、北緯36度の当地では昼の長さが長い。
![]() データの日の入:18:53 夏至よりマイナス16分 夏至に向かって日脚の伸びはいい。
夏至 6月22日 出:4時29分 入り:19時09分 昼:14時間40分
年間通して日の出が早く日の入りが遅い。昼の長さが最長である。冬至より5時間昼が長い。旅をす
るにはこのころもいいのではないでしょうか。 ![]() データーの日の入:19時2分 夏至よりマイナス7分 夏至が過ぎても日の入りはそれほど遅くなら
ない。 データで夏至前後1ヶ月を比較すると、1ヶ月後は前よりプラス9分です。写真撮影ではご覧のように
プラス5分でした。 秋分 9月23日 出:5時35分 入り:17時44分 昼:12時間09分
![]() ![]() 3.エピローグ
「春は、あけぼの。 夏は、夜。 秋は、夕暮。 冬は、つとめて(早朝)。」と清少納言は枕草子
で述べている。これらは日脚のもたらすものであると思います。 私は日脚の伸びが実感できる晩冬とアスパラガスの芽が出始める頃が一番好きな季節です。このこ
ろは日脚は日に日に伸び 芽が出て花が咲き始めます。活動が始まったのです。 ”茹で上げた 青菜の緑 日脚伸ぶ” 新井和子 信毎より
”駅ソバに ネギの盛りよし 日脚伸ぶ” 竹内盛哉 信毎より
”納豆の ネギの辛みに 日脚伸ぶ” 私
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