母畑温泉 八幡屋1泊の旅
2009年6月5日〜6日

1.プロローグ
旅仲間 T君・O君・K君・N君と私の5人組 パックツアーの旅。参加者39名の一員です。
見学場所は、水戸偕楽園、袋田の滝、あぶくま洞、塩屋崎、小名浜港です。
コース
○1日目 信州中野IC(出発5:30)-上信越道−(藤岡ジャンクション)−関越道−(高崎ジャンクショ
 ン)−北関東道−東北道→水戸偕楽園(見学・昼食)319q→袋田の滝53q→母畑(ぼばた)温泉
 八幡屋泊62q 1日目走行距離 444q 

○2日目 母畑(ぼばた)温泉八幡屋→あぶくま洞 39q→塩屋崎76q→小名浜港(昼食)10q−
 いわき−磐越道−(新潟ジャンクション)−北陸道−(上越ジャンクション)−上信越道→信州中野IC
 (午後6:35着)413q 2日目走行距離538q
 ぐるっと一回り全走行距離982qでした。


2.所感
水戸偕楽園 
信州中野ICから319q走って11時頃着いた。ここで東京から参加したK君と合流。
偕楽園は金沢の「兼六園」岡山の「後楽園」と共に「日本三公園」の一つに数えられている。何と言っ
 ても100品種3千本の梅の花が有名です。この園は陰と陽から成っているとのこと。 表門から入り
 竹林辺りが陰、梅の木やサツキのある好文亭辺りが陽になるのかな。
先ず好文亭(こうぶんてい)の見学をすることにした。参観料¥200だが私たち老人は無料とのこと。
 さすが偕楽園(みんなで楽しむ場所)です。年寄りは参観料無料は初めての経験です。わが5人組の
 皆さん気をよくして参観しました。

好文亭の庭
手入れが行き届いていて、何処も清潔な感じがした。サツキ(皐月)の向こうに梅や松がある。好文と
 は梅の別名です。



好文亭の三層から千波湖(せんばこ)を望む
千波公園・偕楽園合わせると、中心市街地に位置する都市公園としては、ニューヨークのセントラル・
 パークに次ぐ世界第2位の広さです。この後東門わきにあるレストハウスで昼食 昼食後は移動にな
 り表門からの竹林は見学できなかった。


袋田の滝(ふくろだのたき)
偕楽園から53q走って袋田の滝へ。
茨城県大子町(だいごまち)にある滝 日本三名瀑の一つであり、4段に落下することから別名「四度
 の滝」とも呼ばれている。高さ120b、幅73b。

観瀑台へ通じるトンネル
トンネルを通って観瀑台へ出るようになっている。トンネルの入り口は天井が緑色のイルミネーション
 で飾られていて美しい。トンネルの長さは276b途中「下の観瀑台」がある。続いてエレベーターでよ
 り高い「上の観瀑台」に出られるようになっている。



下の観瀑台から
ここから観た滝が一番迫力がある。この滝をバックに記念撮影をする人が多い。秋の紅葉の頃は一
 段と美しいようである。また冬期は静寂な氷結の滝となる。



上の観瀑台より
この観瀑台は昨年の9月オープン。エレベーターで来るようになっている。滝の頭は見えるが腹から
 下にかけては木の葉の陰で所々見える程度でした。秋の紅葉の季節は美しいだろう等想像して観ま
 した。



上の観瀑台から
滝の腹から下にかけては木の陰から所々見える程度でした。丸見えよりも風流があって良い。同行
 のN君が「滝がよく見えるように木を切ったらどうか」と職員に言ったら「天然記念物だから切るわけに
 はいかない」との事でした。



吊り橋の上から 滝の最下部 
吊り橋の上か少し離れて観る袋田の滝です。帰りはこの吊り橋を渡り、トンネルの対岸 滝川の渓谷
 沿いに帰りました。途中立派な礫岩の露頭があり、堆積岩質の地層であることがよく分かりました。


母畑温泉 八幡屋(ぼばたおんせん やわたや)
袋田の滝から62q走って母畑温泉へ。
母畑温泉は、福島県石川郡石川町母畑にある温泉。ラジウム含有量は東北一を誇り、打ち身に効く
 ようです。
午後4時30頃八幡屋へ スタッフ20名ぐらいがお出迎え 個人宿泊ではこうはいかない。帰りも厨
 房のスタッフまでが並んでお見送り、通りまで出て手を振っての見送りであった。
ホテルの内部は8階まで吹き抜けになっていて琴などの音楽が流れ高級感を演出している。T君によ
 れば五つ星級のホテルとか、能登の加賀屋旅館と設計者が同じとかで高級ホテルのようです。もう
 一つは泉質の異なる湯、サウナなど各種温泉施設が楽しめるようになっている。中庭には重さ60d
 の花崗岩をくりぬいた男性用露天風呂(縦8b横3b)も売り物の一つの様です。温泉大好きの方に
 はお勧めのホテルです。食事は品数は多いが味付けは普通であった。


あぶくま洞
朝8:30ホテルのスタッフに見送られて出発。39q走ってあぶくま洞へ
あぶくま洞は、福島県田村市滝根町にある鍾乳洞です。石灰岩の採掘中偶然に発見されたそうで
 す。先ず目に付くのはその外観である。山全体がごつごつした石灰岩、その下に鍾乳洞がある。

石灰岩の山
この下に鍾乳洞がある。この山をバックに集合写真を撮った。



滝根御殿
入り口から600b入った行き止まりにあるメインの洞穴。 天井までの高さが30b 天井から大きく
 下がる鍾乳石や床下からタケノコのように堆積してできる石筍(せきじゅん)などには固有の名前が
 付いている。ここだけではないが印象に残った固有の名前は、白磁の滝、妖怪の塔、きのこ岩、観音
 様、月の世界などである。



白磁の滝



月の世界
光を朝昼夕夜と変えて鍾乳洞の神秘性を演出している。この場所で主な鍾乳石のすべてが観察で
 きるそうである。一滴そして一滴の二酸化炭素を含んだ雨水が8000万年の歳月をかけて作り出し
 た洞窟であり大自然の造形美であります。スゴーイの一語に尽きます。


塩屋崎(しおやさき)
あぶくま洞から76q走って塩屋崎へ出た。
塩屋埼灯台は、福島県いわき市平薄磯に建つ大型灯台。、白亜の美しい外観から「日本の灯台50
 選」にも選ばれている。
ここは美空ヒバリのみだれれ髪「 髪のみだれに手をやれば  紅い蹴出が風に舞う  憎や恋しや
 塩屋の岬  投げて届かぬ想いの糸が  胸にからんで涙を絞る」で一躍有名になった。その歌碑の
 ある公園と断崖の上にある塩屋崎灯台が有名である。



「みだれ髪」の歌碑のある公園から塩屋崎灯台を望む
この塩屋崎灯台は美空ひばりの「みだれ髪」で歌われたり、又、この灯台を舞台にした木下恵介監督
 の「喜びも悲しみも幾年月」という映画で有名になった。



公園からの塩屋崎灯台
「喜びも悲しみも幾年月」の映画は、当時の塩屋埼灯台長夫人、田中きよさんの手記「海を守る夫と
 ともに20年」をもとにしたものなのです。この灯台も1993年(平成5)2月に、無人化され現在に至って
 いる。



公園にあるひばり哀悼の碑
この碑の前に立つと「みだれ髪」の曲が流れる。


小名浜港
塩屋埼から10qほどの所にある小名浜港の海産物店へ 
ここは見学と言うより昼食と土産の購入が目的です。
昼食後K君はここから東京へ帰宅。海産物店のスタッフがK君を駅まで送ってくれた。K君は悪いから
 と3000円ほど土産を購入した。・・・が半干しのアジの開き2枚で500円 N君が高いという。私は何
 も買わなかった。


3.エピローグ
ここから一路新潟市周りで帰宅。福島辺りの磐越道は自家用車で2回ほど走ったことがあり懐かしか
 った。ここから信州中野ICまで413q 5時間30分のバスの旅は疲れました。
例年秋は自家用車で5人組の皆さんと紅葉散策を恒例としてきました。今年は中禅寺湖周辺を計画
 していましたが今回の旅の前半とコースの大部分がダブるのでその意欲をなくしてしまいました。年
 のせいかな。車での遠出は体に応えます。
2日間で982q 約1000qのバスの旅は見学は効率的だったが疲れます。疲れました。

私は偕楽園は2回目だが他は初めて。2回目と言っても既に忘却の彼方。新鮮な気持ちで参観でき
 ました。
偕楽園では好文亭から千波湖を眺めて満足。袋田の滝では黒い岩肌を白い羽二重が糸を引いて流
 れ下る様に見とれ、鍾乳洞は自然の織りなす技に驚嘆させられました。
塩屋埼を有名にしたのは景観もさることながら「みだれ髪」を歌った美空ひばりであり、また 灯台長
 夫人、田中きよさんの手記「海を守る夫とともに20年」です。これらは行ってみて感じたり分かったり
 した事柄です。旅をしなければ感じません、分かりません。
疲れてもやはり旅はいいものです。


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