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世界遺産にある再生古民家自炊宿

温泉津温泉 米子屋

島根県大田市温泉津町
TEL:0855-65-2240
1泊 3000円(自炊費1泊500円)で3泊しました。

■古民家再生建物が、自炊宿!

世界遺産”石見銀山”は、その麓の温泉地”温泉津温泉”をも、一連の遺産として登録しています。そんな世界遺産温泉の中にも、自炊できる宿がありました。それが、宿泊体験施設 米子屋です。

これが、古民家を再生した建物一軒をまるごと貸してくれるもので、素晴らしく素敵なのです。外見は、周囲に合うように、古めかしい感じですが、中のキッチンやトイレは機能的に改修してあるので、何日でも滞在できそう。思わず、3泊もしてしまいました。

近所のお寺さん(恵b寺)の宿坊でもあります。受付や駐車は、お寺へ。


実に快適、古民家再生建物

和室

居間とキッチン

洗面

裏庭


薬師湯

2階湯上がり処
■温泉は、共同浴場へ
米子屋には、お風呂はありません。お風呂は、歩いてすぐの薬師湯元湯という2軒の共同浴場へ。朝は5時〜夜は21時まで営業しているので、困りません。ただし、入湯料各300円は必要。

明治の洋館のようなレトロな雰囲気の薬師湯、なまずの湯口から茶濁の濃い湯が注がれいていいですねぇ。2階は湯上がり処、屋上はテラスになっています。お風呂上がり、屋上のテラスで火照った体を冷ましながら、暮れていく温泉津の温泉街をながめました。気持ちいい〜!

元湯は素朴な共同浴場で、1300年の歴史があるそうです。3つに分かれた浴槽には薬師湯とは違う少し薄めも色の湯が溢れています。

■旅ごはん

近所の商店や農産物直売所、スーパーなどで魚や野菜を仕入れて、その場のヒラメキ料理開始! 日本酒も温泉津の町の中の酒蔵で調達しました。

1泊目 夕食

スーパーで手に入れたぼっこう(かさごの仲間)と農産物直売所で売っていた花うどを使います。どちらも初めての味です。
あとは、ほうれん草をお浸しを添えて。温泉津の町の中にある開春という酒蔵のお酒とともに。
ぼっこうという名前は初めて聞いたのですが、何かカサゴの仲間みたいなので煮付けにすることにしました。
生姜スライスとともに酒・水・みりん・醤油・砂糖でさっと煮上げました。

農産物直売所で「花うど」として売っていたもの(現地では「うでじか」と言うらしい)。私の知っているウド(独活)とは全く違うものです(アクっぽくてクセがあるのは一緒ですが・・)。
これをゴマ油で炒めて酒・醤油で調味してみましたがコレがいけるっ!冷奴に添えていただきましたが、日本酒がとまらない!

2泊目 夕食

せっかく海の近くの温泉地に滞在しているので、新鮮な魚が買いたーい。というわけで魚市場を探し回ったのですが見つからず、結局スーパーでお買い物。連子鯛(3尾)とパックの刺身を買いました。
連子鯛のうち1尾は塩焼き。残り2尾は三枚に下ろして半分は酒蒸しにして椀の具に、残りは味噌漬けにしました。鯛のアラは炙ってから出汁を引いてスープにしました。そうめんに鯛の酒蒸しをトッピング、ここに鯛のスープを注げば鯛麺の完成。これが最高に旨かった!

旨かった!鯛麺

鯛の塩焼き

まとうだい刺身

また思いがけず、タケノコが安く(何と100円!)手に入ったので、急遽タケノコ料理も追加です。
湯がいたタケノコの太いところは厚さ1cmに切り、かのこに包丁目を入れてフライパンで焼きました。最後に酒・醤油をジュッとまわしかけ筍ステーキの完成。
タケノコの姫皮の部分は、たたきワラビと和えて(ちょっと醤油を入れて)豆腐にのせました。
昨日の残りのほうれん草のお浸しも添えて、今日のおつまみラインナップ勢ぞろい。

筍ステーキ

豆腐

お浸し

3泊目 夕食

この日もやっぱり魚市場は見つからず海の幸はあきらめました。買い物は温泉街の中の小さなスーパーで。メインディッシュは温泉湯豆腐豆乳豚しゃぶに。温泉湯豆腐(風)から豚しゃぶしゃぶに変化する二段階鍋です。

まず水と昆布を入れた鍋で豆腐を温め、ここに重曹を少量入れます。すると豆腐が溶けてきてまるで豆乳鍋のように。この豆腐を出汁で割った醤油でいただきます。豆腐がトロンとした感じになって楽しいです。
ほどほど湯豆腐を楽しんだら豚しゃぶしゃぶの開始です。普通にしゃぶしゃぶしてポン酢で食べるだけですが、この豆乳(のような液)のおかげで肉が柔らかくなるんです。安くて美味しいのでうちの定番メニューです。

温泉湯豆腐(風)

豚しゃぶ

それから近所でわらびが数本とれたので、これも急遽おひたしにしました。
昨日炊いておいたタケノコとセリのお浸しは、この日買ったばかりの器に盛ってみました。たまたま通りがかって立ち寄った窯元(鴨山窯:下記参照)の器が気に入って、その場で買い求めたものです。器がいいと料理もそれなりに見えるから不思議です。
これら料理のお供は”開春純米超辛口 無ろ過生”。温泉津の蔵元で直接いだたきました。


わらびお浸し

筍煮とセリのお浸し

朝食&お昼用おにぎり
よく見ていただくと・・・、おわかりでしょうか?朝食に、何品も並んでいるように見えますが、実はほとんどが夕食の残りや買ってきたできあいのものなんです。朝はラクして、おにぎりもって、さあ出掛けよう!
1泊目 2泊目 3泊目
朝食

ぼっこうの煮付け
納豆
豆腐の味噌汁

朝食

鯛の味噌漬け焼き
煮物筍、イワシフライ
納豆、お浸し
豆腐と三つ葉の味噌汁

朝食

ワラビのお浸し
さつま揚げ、納豆
セリのお浸し
豆腐とセリの味噌汁

昼食

ぼっこうと花うどのおにぎり
昼食

鯛の味噌漬けと筍のおにぎり
昼食

さつま揚げと筍のおにぎり




■世界遺産 石見銀山

温泉津温泉へ行ったなら、やっぱり石見銀山ははずせません。
写真は、龍源寺間歩。周囲は、道が狭いので、少し離れたところに車をとめて、シャトルバスにのり、大森町内から徒歩で目指すことになります。できれば1日、最低でも半日みないと観光できません。

ゆっくり歩くと、昔が偲ばれます。おにぎりを持って出れば、ランチタイムも自由自在♪

■琴ヶ浜

素敵な浜を見つけました。泣き砂の浜です。はじめてでした。泣かせるにはコツがいりましたが、一度つかめば、キュッキュッ といい音で泣いてくれました。
■有福温泉 御前湯

のどかな田舎の風景の中に、突然開発から取り残されたような鄙びた温泉街が現れます。小さな起伏の多い町に、密集して宿と3軒の共同浴場が建っています。

御前湯は、ずっと、憧れだった共同浴場。ついに念願かない入浴できました。
思い描いていたとおり、淡白だけど柔らかなお湯が嬉しい。レトロな建物も、他にはないオリジナリティがあって、ずーっといつまでも残っていて欲しい共同浴場です。

■石見 鴨山窯

湯抱温泉という小さな温泉地を通りがかったとき、たまたま看板を見つけ寄ってみた窯元です。山の中腹に渋いギャラリーがあるではないですか!作ってらっしゃる器も渋くて素敵。角皿を2枚お買い上げ。お茶もいただき、ごちそうさまでした。

2009年5月訪問
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